『I LOVE YOU 目撃案内文』 

「夢を叶えられずに田舎に戻った友人がいる。
  誰が彼らを否定してもイイんだろう。
  否定する権利は誰にあるんだろう。
  彼らの逃げ場所は何処だろう。
  何をしている時が楽しい?
  今、君は誰と一緒にいる?
  笑ってるかい?」

 
先日、パソコンの中に残っているこんな文章を見つけた。
24歳の時にとある物語を書いた。その「あらすじ」にあった文章の一部だ。
読み返してみて、この文章が「あらすじ」の機能を果たしていないことは、
はっきりと分かった。これは、僕が物語に込めたかった何かを誰かに向けて書いた単なる僕の言葉に過ぎない。
その文章はこう続いた。


「叶わない夢はないと思う。
  どうゆうカタチであれ夢は叶ってゆく。
  自分自身に納得できる生活は必ず訪れる。
  そうであってほしい。
  それを書いた。」


28歳になった今、24歳の僕が放った言葉を想う。
なんかもう単純に嬉しかった。だから、ここに書いてるわけで。
正直、自分の文章を読んで泣いたんです。
世話ないよ、本当に。自分で書いて自分で読んで自分で泣いてるわけだから。
でも泣いた。
泣けたのは、今でも僕は全く同じことを思っていたからです。


今、フルタは、己の「劇団フルタ丸」の稽古真っ最中でもある。
メンバー達と『I LOVE YOU』という芝居を創っているのです。
チラシ口上文から拝借しますと、

「サクラメールを送る出会い系サイト事務所に
  一人の男がアルバイト採用される。
  彼は、深夜ラジオ番組にネタ投稿を繰り返していたハガキ職人だった。
  ハガキ職人 チェンジ ザ サクラメール!!」

というお話なんですが、
僕の恋愛における一つの信念として「叶わない恋ほど美しい」というのがあります。上手くいかなかった恋愛、片想いのまま終わった恋。そんな恋の方が、上手くいった恋よりも断然尊いんじゃないかと。まーそうゆう経験が多々あったので、自分を肯定したい意味もあって、そんな信念がでっちあげられた可能性はあります。
いわば、サクラメールというのは、そんな「叶わない恋」の塊みたいなもんなんです。叶うわけがないんです。だって、嘘なわけですから。
男が女だと思い込んでメールをしている相手が、雇われた男なわけですから。
最初から叶うわけがない恋。
それでも交わされる「I LOVE YOU」と「I LOVE YOU」。
だとしたら、この「I LOVE YOU」の価値ってどうなんですか?
ゼロだと思いますか?
僕はそう思えなかったから、この物語を書きたいと思ったのかもしれません。

それともう一つ。
この物語のキーパーソンとして「ハガキ職人」の男が出てきます。
ハガキ職人とは、深夜ラジオの常連投稿者のことです。
実はだいぶ前から、ハガキ職人が出てくる物語が創りたかったんです。
でも、ずっと我慢していました。今回、その我慢の限界が来たのか、
自分の中で書いてもいいんじゃないかとようやく思えた。
僕はハガキ職人という人種の全てが好きです。あの面倒くささも含め全部が。
分かっているつもりです。僕もハガキ職人でしたから。

ぜひ、下北沢で『I LOVE YOU』を観て頂きたいです。

劇団フルタ丸 第14回公演 『I LOVE YOU』
12月16日(水)~12月20日(日) 
@下北沢「楽園」

公演特設ページは、http://furutamaru.com/love/index.htmlから。


『歩行』読者の皆様、
シャンシャンシャンとクリスマスの音が聞こえる12月、
下北沢でお会いしましょう!!

んでは。