BOOK BY BOOK:巻頭言

読書嫌いの貴方に

「健康な人は本を読まない」……山本夏彦

 

大食漢の道

「食の細い人間はただ息をしているだけだ」……山田風太郎

 

広く浅くがモットーよ

「もっとも深いものは表皮である」……ヴァレリー

 

男が女にどうあがいても勝てない理由

「男は現象だが、女は実体だ」……多田富雄

 

弔詞。11.15 M.S. 

「人間は、憎悪し拒絶するものの為には苦しまない。本当の苦しみは愛するものからやって来る。」……小林秀雄

 

で?

「女は若さとひきかえに酒をおぼえいく」……女優・富士真奈美

 

むかついた時こそ

「ほんとの敵に復讐するなら、敵に似ないことですよ」……島田雅彦 

 

バグダット・カフェってか

「感動には適度の湿気が必要なものらしい」……サン=テグジュペリ

 

”仏法王法滅尽”時代の純文学宣言

「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ(戦争なんか俺の知ったことか)」……藤原定家

 

結婚おめでとうってか

「恋は人を盲目にするが、結婚は視力を戻してくれる」……リヒテンブルク

 

やっぱ背水の陣っすか

「糞切りなんかつきやしない」……伊藤比呂美

 

言い訳なんか糞くらえ

「カーテンの後ろに何も見るべきものはない」……ジル・ドゥルーズ

 

死ぬまで読んだらあ!

「私の著作をすべて理解しようと思うなら、私の没年まで生きて読みつづけてほしい」……渡辺一夫

 

師走大掃除血煙巻 

「本は市塵に返せ」……石川淳

 

解るって何? 

「解るということはそれによって自分が変わるということでしょう」……上原専禄

 

削って削って、また書き直し

「およそ天下に五枚で書けないことはない」……山本夏彦

 

Rewrites

「劇作家は脚本家にくらべてひとつ有利な点がある。観客がどこがわるいかをすぐに教えてくれるから、劇作家は家へ帰って書き直せるのである。脚本家はひとたび撮影してしまうと、それが歴史として、いや汚点としてか、後世に残ってしまう。自分の書いた芝居を舞台にのせて観れば観るほど、改良するチャンスはふえていく。ちょうど学校のテストと同じで、最初は六五点で教室を出ていっても、翌日同じテストを受けたら、ひと晩考え直した答えが書けるようなものだ。七○点、八○点いやそれ以上の点が取れるかもしれない。だが、ぜったいに一○○点は取れないだろう。それはシェイクスピアにとっておこう」

……ニール・サイモン

 

 

「人間というのはひとつの場所にすぎない」……エスターソン

 

起きぬけの一杯の水。

「酔いざめの水、千両と値がきまり」……滝田ゆう

 

結婚おめでとう。2010.03.22

「最もすぐれているものは包むものであり、完結されるものというよりは限界である」…アリストテレス

 

 

文学という舞台

「テクストの舞台には、客席との間の柵がない」……ロラン・バルト

 

体調という問題

「幸福であるか不幸であるかは、身体の諸器官の、あるいっときの調子しだいである」

……モンテスキュー

 

 

「強奪の成否は逃げ足の速さにかかっている。」……ブルース・チャトウィン

 

「呪われた町」

「マーク・トウェインがいってますよ、小説とはなにもしなかった人間のすべての告白だとね」

……ベン・ミアーズ(スティーブン・キング)

 

『1Q84』

「注文が決まったらメニューは閉じた方がいい」と青豆は言った。

「そうしないとウェイターは永遠にやってこないから」

……村上春樹

 

「わが家にテレビは入れさせない」と宣言する父

「生年がジュゼッペ・ヴェルディの没年にあたるこの人によると、テレビは「ホームコンサートを駆逐し、視力を衰弱させ、家庭生活を破壊し、総体的な荒廃に導く」という。

(註)年に一度、テレビが視力を衰弱させず、総体的な荒廃にも導かない日があった。七月初め、ハンブルクのホルン競馬場よりダービーが放映される。この日、父は灰色の山高帽をかぶり、正装して上の村のミヒャエル家に赴いてテレビを観賞した。

……パトリック・ジュースキント

 

はじまりのホイッスル

「人生や仕事における主要な関心は、当初の自分とは違う人間になることだ。本を書きはじめたとき、結論で何を言いたいのかわかっていれば、その本を書こうという勇気がわくとお思いだろうか。執筆や恋愛関係にあてはまる事柄は、人生にもあてはまる。ゲームは最終的にどうなるかわからないかぎり、やってみる価値がある。」……ミシェル・フーコー

 

人間の生理の鉄則

「精神の疲労はアルコールを求め、肉体の疲労は甘味を求める」……開高健

 

『拳奴死闘伝セスタス』

「開眼とは「感覚」の発見である その感動は深く肉体に刻み込まれ 終生 忘れぬ 自分だけの財産となる」……技来静也

 

酷暑知らず

「布団に入ると無になれる」……ガッツ石松

 

「ビジネスは予測のゲームである」……佐々木常夫

 

ビジネンスマンの必殺技

「「礼儀正しさ」に勝る攻撃力はない」

……G・キングスレイウォード

 

「きことわ」

「昨夜、父親は食事の後片付けをしながら、この切れ目のない皿洗いの果てに老年があると言った。切れ切れにはさまれる立食パーティだのシンポジウムの後の外食だのがあるとしても、結局、皿を洗って死ぬ運命にある。人は皿洗いの果てに死んでゆくものなのだと言った。」

……朝吹真理子

 

「友人をどう定義するか。私は、その人に対する敬意をもっていることが第一の条件と思うが、それに加えて、その人と雑談することがもうひとつの条件としてあると思う。「今日は暑いですね」というのは言語交際であって、村八分を避けるための便法でもあるが、信義の確認だけにつきる会話は、友人をつくらない。「今日は暑いですね」が加わってはじめて、友人と言えるように思う。」

……鶴見俊輔

 

「美しいオーレリア

 僕が今晩…

 ここに来た… 目的は…

 結婚を申し込むため

 君を知りもせず

 狂気の沙汰だと思うだろう

 でも 事があまりにも

 明白すぎる場合には――

 それを裏付ける証拠なんか要らない」……ジェイミー

 

「生を受けた者は、海に落ちた者のごとく夢に陥る。」……ジョゼフ・コンラッド

 

標語

「酒と家庭は読書の敵だ」……目黒考二

 

「かくすれば かくなるものと 知りながら やむにやまれぬ 大和魂」・・・…吉田松陰

 

「明確な知識によって、思考が及ぶかぎりの全領域が満たされることはないだろう。というより、絶対にないと言っていい。たとえ究極的な発見がなされても、「その先に何があるのか?」という疑問が起こるだろう。いや、かならず起こるはずである。宇宙空間の限界について考えるとき、その限界の外側にある空間を思い浮かべることなく、それを思考することは不可能である。どんなにすぐれた説明であろうと、そこから「その説明の説明は?」という疑問を締め出すことはできない。」…ハーバート・スペンサー

 

「なにももっていないひとにものごいする乞食は悪党だ」……岡田史子

 

「人生はただ一問の質問にすぎぬと書けば二月のかもめ」……寺山修司

 

「体温をもてるかなしみ儚めば月の路上をただ歩むなり」……春日井建 

 

「吹きこぼれるように、物を書きたい。いや、在りたい。ランボーの言う混乱の振幅を広げ、せめて私は、他者の中から、すっくと屹立する自分をさがす。だが、死んだ者、生きている者に、声は、届くだろうか? 読んで下さる方に、声は、届くだろうか?」……中上健次

 

「ペンを手にしていないときの彼ほど愚かな人間もいないが、ペンを手にしているときの彼ほど聡明な人間もいなかった」……サミュエル・ジョンソン博士

 

「批判の本質的な情念は憤激であり、その本質的な仕事は弾劾である。」……カール・マルクス

 

「what doesn't kill you will make you stronger(どんな辛いことでも、死にさえしなければ、それは全て後の人生の糧になる)」……ジョージ・ハープ

 

「正義が、賞めてよいものに認められるのは、それがこの世の中の仕組みを損わない間だけだ。」……大佛次郎

 

「酒だ、ヨゼフ! 酒を持ってこい。けものじゃないんだぞ。飲み物なしで食事するなんて。われわれは牛かね。」……アンソニー・ホープ

 

「ペンと思索の関係は杖と歩行の関係に近い。しかし足どりも軽い完全な歩行には杖は無用であり、完璧な思索はペンをかりずにはかどる。老いが身に迫り始めてようやく、人はすすんで杖にすがり、ペンにたよる。」……ショウペンハウエル

 

「自己欺瞞なくして希望はないが、勇気は理性的で、あるがままにものを見る。希望は損なわれやすいが、勇気の寿命は長い。希望に胸を膨らませて困難なことにとりかかるのはたやすいが、それをやり遂げるには勇気がいる。闘いに勝ち、大陸を耕し、国を建設するには、勇気が必要だ。絶望的な状況を勇気によって克服するとき、人間は最高の存在になるのである。」……エリック・ホッファー

 

「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」……ヘーゲル

 

「まあ、おまえが安全なのは、次にまたおろかな過ちを犯すまでということだ。そんなことはしない、とは言うなよ。過ちを犯さないのは、何もしない者だけだ。過ちを犯すことも、仕事を学ぶ一部なんだからな。さて、これからどうすべきだと思う?」……ジョゼフ・ディレニー

 

「結婚というのは、大きな愛の上に押す小さな烙印である。それは手錠の一種でもある。離れられない男と女が観念して教会へ行くのだ。」……中島らも

 

「そうだ、とけいのねじをみんなまいてやろう。そうしたら、春が、すこしははやくくるかもしれない。」……トーベ・ヤンソン   

 

「歩くというのは、禅だと思う。座ってやる禅が座禅で、歩く禅が「歩行禅」だ。」……ショーケン

 

「人間を善人と悪人とに分けるなんて、馬鹿げている。人間は魅力的か退屈かのどちらかだ。」……オスカー・ワイルド 

 

「朝食まで、一人で散歩に出る。一人がいい。好きな方角に足を向け、好きなところに、好きなだけいられる。」……武田百合子

 

「(今日という)日を摘み取れ」……ホラティウス

 

「大切にしなければならないのは、ただ生きるということではなくて、よく生きるということなのだ」……ソクラテス(「クリトーン」)        

 

「役人は、責任という言葉を嫌う。そして、過去の事例という言葉が大好きだ。」……今野敏 

 

「小説は冒頭の一文が何より肝心だ。唯一の例外と言えるのは、結びの一文だろう。結びの文は、本を閉じても読者のなかで響きつづける。背後で扉が閉じたあと、廊下を進むあいだもこだまが背中を追ってくるようだ。だがもちろん、そのときには手遅れだ。読者はすでにすべてを読み終えてしまっている。」……ディヴィッド・ゴードン  

 

「デザイナーにとって根気は、ひらめきと同じくらい大事だ。」……秋田寛  

 

「芸術を愛する人間の多いヨーロッパで、なぜ戦争なんか起こったのだろうか。西独と東独の国境のあのとげとげしい空気はなんだろうか。戦争はまだ終わっていないし、これからも起こらないとはいえない。どうして、もっとこの世には美しい音楽があり、美しい花があるということを信じないのだろうか。」……小澤征爾

 

「最古の本は、まだそれらを読んでいない人のために残っている」……サミュエル・バトラー 

 

「人間はみんな、ただこの世に生まれただけじゃ駄目なんだ。存在できただけじゃ駄目なんだ。人生のどっかで、生きるために生まれ直さなきゃいけない。俺いつも、そう思ってる。絶対そう思ってるよ」……道尾秀介

 

「シャボン玉の中へは

 庭は這入れません

 まはりをくるくる廻つてゐます」……J・コクトー(堀口大学訳)     

 

「自分の信ずる神を弁護する人はいない」……ヘンリー・ジェイムズ  

 

「人間の眼に盲点があることは、誰でも知っている。しかし人類にも盲点があることは、あまり人は知らないようである。」……中谷宇吉郎   

 

「発見とは識別であり選択である。」……ジュール=アンリ・ポアンカレ 

 

「好きなもの 苺 珈琲 花 美人 懐手して宇宙見物」……寺田寅彦

 

「ワインに舵はない」……プラトン                               

「読む価値のある本が見つからないときは、じっと手をこまねいてるわけにはいかない」……レイナルド・アレナス

 

「どんな賢明なことでも既に考えられている。それをもう一度考えてみる必要があるだけだ。」……ゲーテ

 

「寝ながら山を見る。山に日が当る。そうして木が光る。(1909年9月27日の日記)」……夏目漱石

 

「悲観主義者が得るものは、愉快な驚きだけであり、楽観主義者が得るものは、不愉快な驚きだけだ。」……レックス・スタウト

 

「眠りを愛するな 貧しくならぬために。」……聖書 箴言二十章十三節

 

「将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。

 将来にむかってつまずくこと、これはできます。

 いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。」……フランツ・カフカ

 

「人はみな、メビウスの輪のように発端に向かって進んでいくのだ。」……鹿島茂

 

「若し或る名作家を択んだら彼の全集を読め」……小林秀雄

 

「偉大な真実はすべて冒涜として出発する」……ジョージ・バーナード・ショー

 

「人が独りでいるのは良くない。」……創世記二章十八節

 

「人ってのは、動きゃカネになるのよ」……内海桂子

 

「冒険には常にイエスと言わなければ、退屈な人生を送ることになる」……A.J.ジェイコブズ

 

「"もしも”……これは非常に重要な言葉だ」……クライブ・カッスラー

 

「愛は悪を記録しない」……コリントの信徒への手紙1、13章5節

 

「創造力:これまでに存在しないものすべて。ただし、本質的且つ世界共通の方法で実現可能なもの。」……ブルーノ・ムナーリ

「何かがおこらなくてはならない、――これが人間のおっぱじめる大ていのことの説明さ。」……カミュ

 

「心をまとめる鉛筆とがらす」……尾崎放哉

 

「ひとは書物を読むことはできない。ただ再読することができるだけだ。」……ウラジーミル・ナボコフ

 

 「われわれはまだ生きている……血が男の中に流れている限り、不可能ということはないんだよ」……デズモンド・バグリイ

 

「戦術とは、打つべき手があるときに、何をすべきか知ることであり、戦略とは、打つべき手がないときに、何をすべきか知ることである。」……サヴィエリ・タルタコヴェル

 

「人生の本質とは、死が訪れた時にどう振る舞うかという死への問いかけそのものだということを。死、いやこの自問こそが、無限と永遠という視点のもとで繰り広げられる対話にほかならないのだ。死にどう対処するかということが、美しさをめぐる考えの出発点となる。」……ボフミル・フラバル

 

「一位の者にはキャデラック・エルドラド。二位の者にはステーキ・ナイフのセット。三位の者はクビだ」……デヴィッド・マメット

 

「答えはいつも決まっていた。――頑張るしかない。

 ガンバルとは、絶え間ざる努力のことだ。しかも、徒手空拳である。

 想像力を武器に、時を味方にするしか、戦う術がないではないか。」……石山修武

 
「人は、短い旅の出走ゲートにいるよりも、長い旅が途中まで終わっているほうがやる気を出すのだ。」……ハース兄弟

 

「ビジネスの観点では、練習は粗末な実行でしかない。結果がすべてだ。」……ハース兄弟

 

「「故郷」という言葉に、どんな本で出会ったのかもう憶えていない。けれどこの二文字は、わたしに身近ななにかと結びつき、なにかを想い出させる。」……パトリック・モディアノ

 

「一冊の本は気むずかしい哲学者にもなれば、懐かしい白髪のおばあちゃんにもなる。身をくねらせる妖美なダンサーにもなるし、目の鋭い殺意のあるスナイパーにもなる。颯爽と大衆を相手に演説している本にもなれば、路地の片隅でしゃがんでいる本にもなる。」……松岡正剛

 

「陽光をあびて生きる者は、人生をしくじらない。」……アルベール・カミュ

 

 

「ほんと、いいわ、新しい服って。誰もが毎日新しい服を着られるようになったら、この世から鬱病なんかなくなるのに。」……ソフィー・キンセラ(『レベッカのお買いもの日記1』)

 

「疲れて休憩が必要なのに働き続ける者は愚かだと思う」……カール・ユング

 

「もともと季節なんてものは、おみこしのように大騒ぎに担がれて来るものではなく、まあ!というようにもう来ていて、おや?というように行ってしまっているんです。」……幸田文(『草履』)

 

「ノーベル努力賞というのはない」……最相葉月(『生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』)