2009年

6月

25日

『ネトゲ廃人』芦崎治著・リーダーズノート㈱

柴田さんの「懐かしのクソゲー」に触発されて、「ネトゲ」を読む。

ネットゲームの世界をおおざっぱに三層に分けるとするならば、米国製『ウルティマオンライン』がネットゲーム初期からのハードゲーマー、韓国製『ラグナロクオンライン』はライトゲーマー、その中間に『ファイナルファンタジーⅩⅠ』が位置するらしい。全部初耳。

本書は、ネットゲーム依存症らへのインタビュー集である。明るい話が一切ない。しかも地味。中毒から一時的に目が覚めた人たちが口をそろえて言っているのは、ゲームにかけた時間はかえって来ないということ。こんな当たり前のことに気がつかせないぐらい日常を侵食する。

ネットゲームがオフラインゲームと根本的に違うところは、終りがないこと。つまり、死ぬまでできるのである。実際に、画面に食い殺されたひとたちがもう何人もいる。青少年の七人に一人がネット中毒である韓国に到っては、ゲーム依存症のひとたちを救うためのキャンプがあるぐらい事態は深刻であるらしい。もし、僕が小学生のときにネットゲームがあったら、その世界から抜け出せたかどうか。自信がない。

ネットゲームの世界を描いた漫画家に篠房六郎(しのふさ・ろくろう)がいる。

『ナツノクモ』(小学館)や『空談師』(講談社)がそれで、まさに、という感じ。こちらはおすすめ。