『笑ってお料理』平野レミ著・ちくまプリマー新書

大学時代、授業のあと、哲学者の先生と雑談していたら、タルコフスキーから何故か宗教の話になりました。印象的だったのが、一概にはいえないけれど、宗教には世界を平和にする力がある、ということでした。たとえば、ローマ法王にだって、戦争を止める力はないけれども、銃から手をはなさせて、祈ることを呼びかけることはできるのだ、と。

平野レミのこの本を読んでいて、ちょっと感動的だったのが、キッチンから世界平和を訴えかけていることでした。

「食卓を囲む一家がみんな笑顔だったら幸せでしょ。お隣も、そのお隣も、どのうちもそうなら町じゅうが幸せじゃないですか。そういう町が集まって国になり、そういう国が集まって世界になる。そしたら世界は平和でしょ」

著、というよりかは談みたいな本ですが、当初の目的、料理を学ぶ、から外れて、気がついたら、平野レミの語るあったかい言葉にどっぷりつかっていました。