『シュガーな俺』平山瑞穂著・世界文化社

糖尿病なんか怖くない。

そう思ったら大間違いである。関係ないどころか、糖尿病が天災のようにやってくることだってありえないわけではない。

糖尿病には、雑駁にわければ、本人の不摂生が原因の2型と、本人の責任範囲外の天災型の1型とがあって、1型の場合は、ウイルス感染などの突発的な理由による自己免疫反応によって、だしぬけに発症する。

本書は兼業小説家、平山瑞穂のオートフィクション(自伝風小説、あるいは事実にもとずいたフィクション)で、異常な喉のかわきや、動悸、急激な体重の増減、理由もなく体重が落ち続けるなど、覚えのある人は必読である。切実さより、面白い読書はない。