「私の時間 Ⅱ」鷲尾倫夫

『アサヒカメラ』(2009年8月号)の今月号に、写真家・鷲尾倫夫さんの写真が掲載されている。鷲尾さんはいま時分珍しい写真家で、もう70歳に手が届こうとしているにもかかわらず、写真とは何か? を愚直に真摯に、延々と問い続けている。純文学という言葉にならって、純写真という言葉があるとすれば、まさに純写真作家のひとりであるに違いない。

詩人・谷川俊太郎の父君にして、偉大なる哲学者・谷川徹三に『90にして惑う』という清心な著書がある。求める人間にとって、道というのは終わらないものであるらしい。

鷲尾さんの写真には、いつも鷲尾倫夫という人間の透徹な視線が、はっきりと刻印されている。

日常とは少しはずれた、七枚の写真。