2009年

8月

05日

『対論 四角いジャングル』寺山修司著・角川文庫

自刃直前の三島由紀夫、鶴見俊輔、野坂昭如、別役実、盟友・篠田正浩など豪華な対談陣の傍ら、なぜ、この人と? と首をかしげるような組み合わせの寺山修司の対談集。

特に、皇太子の教育係でもあった浜尾実との対談がひどい。寺山に残酷にも全否定されている。徹底的にやりこめないと気がすまないらしく、相手が「はあ」とか「そうですか」としかいっていないのに、嬉々として否定し続けている。

基本的には、若気の至りなのか、鶴見俊輔と篠田、野坂を除くと、対談として成立していない。別役実とはガチで喧嘩(論争)し、三島との対談もパラレルで交差するということがない。

あるいは、寺山修司という人の特徴なのかもしれないが、人の話を聞いて、それに答えるということが、およそできていない。

まさに一方通行路。