映画『レッド・クリフⅡ』ジョン・ウー監督

うっかり、『レッド・クリフⅡ』を観てしまった。光輝・三国志ファンには承服しがたい内容なのは、Ⅰで劉備が草鞋をあんでいる姿に象徴されていたのだが、まさか孔明先生が、単なる天気予報士になり下がるとは思いもよらず。始終、雲がよく見えるところで、天気について解説をしている。関羽、張飛の活躍も、ときどきワイヤーにつられて、空中を上がり下がりしているだけだし、最後のシーンは特に意味不明。おそらくは、混迷を深める世界情勢に対する抗議的意味合いが背景にあるのだろうが、そこは違うんじゃないか。

おそらく予算の関係で合戦が割愛されて、中盤までの台詞劇を強いられたのだろうが、蹴鞠などせず、屈強な曹操軍の描写がもっと欲しかった。いやな書き方をしたが、日本人がドラマを見出す細部と、中国人がドラマを求める部分の差異をまざまざとみせつけられる思いがしたのは、おもしろかった。なんだかんだで二時間退屈せず。