『知的遊戯』はらたいら著・角川文庫

『知的遊戯』はらたいら著・角川文庫

まえがきがいい。

まえがきというよりか実はアフォリズムなのだけれど、P・フォーク主演の映画「残された日々」の墓碑銘からはじまる。映画は、医者からあと一年の命と宣告された男と女の物語。女性のほうが先に死んでしまい、残された男が、彼女のお墓をたずねると、墓碑銘にはこう刻まれていた。

「こんにちはグリフィー きっと来てくれると思っていたわ」

辞世の句なんか詠んでる場合じゃない。

昨今の、といっても、あのはらたいらさんが語るのだから、一昔前の話ではあるけれども、女性には、三つのないものがあるという。いわく、「帯が結べない、恥じらいがない、そして星を知らない。」

二つ目まではいいとして、最後の、星を知らない、というのは、夢がない、ロマンがない、またその余裕もないということ。

「人類がこの世に誕生してから、現在に至るまでの人数を数えると、一千億人だという。ある学者が、星の数を数えたら、なんと一千億個。星は一人に一個ずつある計算になる。」

別にどうということもない話だけれど、ちょっとロマンがありませんか。

はらたいらさんがいう、知的遊戯とは、すなわち感性のことで、たとえば、小学校一年生のこんなテストについて。

問題は、「雪が溶けたら、何になりますか?」

当然、正解は「水」である。

けれども、この中にひとりだけ、こう書いた子どもがいた。

「春」。

あなたが担任の先生だとしたら、どう採点しますか。

この問題をつくった担任の先生は、しっかり×にし、はらたいらさんはこういいました。

「素晴しい、天才の発想だ。」 

「子供は天才である。」

はらたいらさんに3000点!