新聞「詩はどこへ行ったのか」

朝日新聞朝刊の、詩人・谷川俊太郎へのインタビューを帰宅後、もう一度読み返す。詩が希薄化し瀰漫しているという。コスプレや漫画の中に、である。商品としての詩を書いてきた谷川は、商品として流通する詩人としての役割を担わされ続けてきた。その肩の荷はいまだおりることがなく、詩人といえば、谷川俊太郎を想起されるかたが多いに違いない。詩の世界は狭くて閉ざされている。詩集を出して、300部売れれば良いほうだ。

ただし、圧倒的に美しい世界を、切り開いてきたのは、詩の言葉である。その言葉は、少なく、ときに苛烈である。詩の裾野は、大きく広がっている。大嫌いな現代詩を脇にどけて、谷川の『魂のいちばんおいしいところ』を読み返す。よし。