2009年

12月

18日

演劇フォトドキュメント『そして、幕があがる ~劇団M.O.P.と共に』林 建次・長崎出版

演劇フォトドキュメント『そして、幕があがる ~劇団M.O.P.と共に』林 建次・長崎出版

劇団M.O.P.は、劇作家・演出家のマキノノゾミが主宰する劇団。本書は、そのうちの公演作品『エンジェル・アイズ』『阿片と拳銃』『リボルバー』に密着したドキュメンタリー写真集。この写真集が特異なのは、その内容で、

「本番中、舞台袖でじっと出番を待つ役者たちの顔など、わたしだってあまり見たことはない。普通ぶっとばされるからね、そんなものを撮っていれば。」(マキノノゾミ)

と言っているように、役者が舞台に出る、その直前の表情をつぶさに捉え、オフからオンに、スイッチが入る瞬間をありえない視点から見事に切り取っている。 膨大な数の写真をめくっていると、まるで実際の舞台を目の前にしているような緊張感に息がつまる。

本書の文章と制作を手がけた伊藤史織さんから、この本が、劇団M.O.P.の観客だけでなく、これから演劇をはじめようとする人たちに開かれたものでありたい、というお話を伺う。

劇団M.O.P.は、2010年の公演をもって解散ということが決定している。学生演劇から出発し、関西学生演劇ムーブメントの中心的劇団として活躍して、四半世紀。

「最後に風呂敷のたたみ方をきちんと見せようと思う。小劇団のお手本になるような終わり方をしたい。」(マキノノゾミ)

どんな終わり方をするのだろうか。大団円をむかえたことがないだけに、興味が尽きない。

本書の制作には、影山くんをはじめ、フルタ丸の星野くんなど、見慣れた顔ぶれが名を連ねている。お近くの書店で、どうぞ。

本日発売です。