映画『怒る西行』沖島勲監督

絶版書房の渡邊さんとポレポレ東中野で『怒(おこ)る西行』を観る。『怒る西行』は、1400本もの「まんが日本昔ばなし」のシナリオを手がけた沖島勲の監督、出演作。

要約すると、久我山から井の頭まで、聴き手をつとめた石山友美さんと散歩をしながら話し続けるドキュメンタリー映画(97分)。絵画や風景、木々に、風、時間について風景が喚起するままに、話続ける。日本人は杉林の向うに神聖なものを感じてしまう、風が通り抜ける場所に祠がある、など独特な視線に語られる言葉は、映画という領域をこえて、日々うつろい消えていく、はかない思考をつかまえている。

タイトルテロップにある、「これで、いーのかしら。(井の頭)」は、終点の井の頭公園での、沖島監督渾身のくだらないギャグ。

「井の頭公園でデートしたカップルは、何故かうまくいかないんだって」

「どうしてですか?」

「みんな家に帰ると、これで、いーのかしら(井の頭)って思うんだって」

映画のあと、沖島監督と佐々木敦のトークショーを聴く。

久々に画面を噛んだ。