阿佐ヶ谷会

K氏より、冬の味覚セットを頂戴する。

「つけものがタッパに入ってっから、斜めにすんじゃねーぞ」。

深々とお辞儀。つけものの他に、キウイやトマト、じゃがいも、にんじん、大根、とんがらしが入っている! なんてことだ! 素晴しい。合掌。

じゃがいもとにんじんとくれば、これはカレーをつくるしかあるまい。皮をむいて、大きくざく切りにして、にんにくと油でいためてから、トマト缶を水のかわりにして煮る。くつくつと鍋を煮ている間に、洗濯物をかたづけていると、たんぱく質のにおいにつられたのか近所の野良猫がやってくる。

近所のおばさんによると、最近、猫エイズに感染してしまったらしく、ひどく弱っていて、みすぼらしい。昔は本気で保健所召集を考えたほどの悪童ぶりで、玄関や窓、ベランダに粗相をされたり、たたきに鼠を勝手にそなえられたり、険悪な時期もあったのだけれど、年老いたせいか、単に弱っているだけなのか、洗濯機の上にまるまって、にゃーと鳴いている。カレー用に買っておいた、肉のあまりをやると、尻尾をぴんと伸ばして嬉しそうに食べる。

カレーはじゃがいもがほくほくして美味で、あっという間にご飯二合を食べてしまう。

問題は、大根である。

谷川俊太郎の「あなたはそこに」ばりのふろふき大根をつくるか。いなか。

武田先生の病状、思いのほか悪く、驚く。三月に浅草散歩に行く約束をする。