『そして、幕があがる ~劇団M.O.P.と共に』出版記念パーティ

下北沢のちょっとお洒落なバー、セブン・カラーズで出版記念の会あり。ライターの伊藤さんに、おいしいお酒が飲めます、と誘っていただき、五十嵐くんを誘って参加。ライターの伊藤さんと五十嵐は不思議な関係で、本人に面識はないにもかかわらず、五十嵐の母親と面識があるらしい。二人を紹介すると、あとはバーに直行して、好きなだけ飲むことにする。うまい。酒盃を重ねるうちに、どんどん気分が明るくなり、味がわからなくなる。

長崎出版の鈴木さんに挨拶をして、1月11日に朝日新聞に本の広告をだされたことを伺う。順調な滑り出しと伺い、関係ないながらも、嬉しくなって、お酒を飲む。嬉しいお酒はおいしい。

鈴木さんは、ミステリの編集者でもあり、嬉しいことに、いまは忘れられたミステリの巨匠・マクドナルド(『さむけ』のロスではない)が、ジョン・D・マックね、で通じる。

マック、で。

レックス・スタウト、パトリシア・ハイスミス、など出てくる単語が嬉しくて、知らない本はメモして後で読むことにする。あんまり身近にミステリが好きな人がいないので、鈴木さんは僕の心のオアシスである。 ミステリの話のあとは、演劇、ニール・サイモンの話をする。第二章を、チャプター・ツーといってくれるのが嬉しい。本の話で、興奮していたら、颯爽と影山くんが現れる。今日はフライトで来られないと聞いていたのに、さも当然のように激務をこなし、やってくるあたりが格好いい。手をあげると、真っ先に反応してくれる。

会場にはフルタ丸の星野もいて、観にいけなかった世田谷シアタートラムの公演の話をきく。伊坂の『オーデュポンの祈り』みたいな話という。起承転結でいうところの起承で終わる、不思議な舞台。

鈴木さんは舞台をみたらしく星野に、ファンタジー落ちじゃなくて良かった、いい芝居でした、という。

気がつくと、演出家のマキノノゾミさんがいらしていて、みんなの前で挨拶をする。あいさつのあとは、俳優の小市慢太郎さんと林英世さんが作品を朗読してくださった。だしぬけに、ざわざわしていた会場が静まりかえり、とつとつと流れる言葉をきく。

ひとしきり、会が終わったあとに、われらがフルタジュンがやってくる。小次郎が帰ったあとの巌流島にやってきた武蔵みたいで、なんだかおかしい。リュックが重そうだなと思ってみていたら、昨晩まで岐阜にいた由。

挨拶もそこそこに、外にでると、しめしあわせたように、ラーメンの話をする。ラーメン食べに行く? と誘われて、行かない奴があるか。

「やすべえ」に行く。並盛と中盛と大盛が全部同じ値段のラーメン屋である。中盛を頼むと、フルタが「まさか」といった顔で驚く。「今からでも大盛にかえられるよ。100円出せば、特盛にもできるのに、なぜに中盛」という顔をしている。フルタは、当然大盛の食券を買う。

相変わらず、求道している、と感心してしまう。スタート地点は同じはずなのに、ここまでちぎられたか、と愕然とする。ラーメンを食べながら、影山くんとフルタが、早稲田の油そばの話をはじめる。

まさに鬼である。

駅までの帰りみち、他愛のない話をする。

フルタと他愛のない話をしたのは何年ぶりだろう。思い出せない。 

そういえば、今日は節分で、節分は、母親の誕生日だ。時計をみると、12時をこえている。終電で阿佐ヶ谷につき、歩いてかえる。