映画『レスラー』ダーレン・アロノフスキー監督

かつては150万人の観客をわかせた伝説のプロレスラー、ランディの20年後の物語。これだけでも十分哀愁が漂っているのに、なんと主演がミッキー・ローク。観ないわけにはいかない。

恋人にふられ、やけになってはめを外し、家族にも見放され、頼みの身体は心臓のバイパス手術でつかいものにならない。

いい大人が自暴自棄になって、すねて、暴れて、自分のまわりには誰もいなくなって、気がつくと、もう引退したはずのリングに足がむかっていた。

客席から眺めるリングはまぶしくて、ただ一人の観客として見上げるリングは何故かあたたかい。ランディは一本電話をかけて、復帰を決意した。

こんなにみじめなヒーロー、見たことない。