『室内』の新年会

元・工作社の面々でやる新年会がありました。僕が工作社に入社したのが、6年前だから月日の経つのは早い。当然のように、前・社主の話をする。毎年恒例の集まりだけれど、年が年だからいつまで続くのかはわからない。

4時間があっという間に過ぎる。工作社の時間は、会社を解散してから止まったままで、みんなが顔をあわせると動き出す、壊れた時計のように、毎日顔をあわせていたときの話をする。

先輩が釣ってきてくださった真イカの荒漬を食べる。イカの骨が鳥の軟骨みたいにコリコリしていて、歯ごたえが楽しい。濃厚なワタを口に運びながら、みんなで持ち寄ったワインを次々にあけていく。幸福な時間というのは、目の前が輝いてみえる。

人間は、ひとつの居場所ではもたない生物ではないか、とときどき思う。孤独というのは、孤毒であり、人間には家族や学校、職場をふくめて、いくつかの居場所が必要な不安定な生物ではないのだろうか。いくつかの場所を移動していないと、流れる水のように人間は腐食してしまう。

終電の手すりにつかまりながら、漠然とそういうことを考えていました。