『図書館革命』有川浩著・メディアワークス

四部作、怒涛の最終巻。

とんでもなく甘い。

新しい時代に突入した図書隊に新しい事件がふりかかる。一見なんのかかわりもないような、テレビのニュースだった大規模・原発襲撃事件のテロリストが、参考文献に、作家の当麻蔵人『原発危機』をあげたことから、事態が一片する。

「対テロ特措法」により、テロリストの教科書になり得るほどの危険な書籍と、それを書ける人物にこれ以上自由に書かせるわけにはいかない、という極端な解釈から、作家狩りがはじまった。

全力で、当麻蔵人をサポートすることを決めた図書隊は、「踊る大捜査線」も真っ青な展開に突入うする。

勇退した稲嶺司令も大活躍で、中島らもの『酒気帯び車椅子』的仕込み車椅子で登場する。

豪華絢爛なだけでなく、当麻蔵人の世界観、

 

「場合によっては悪意よりも善意のほうが恐ろしいことがあります。悪意を持っている人は何かを損なう意志を明確に自覚している。しかし一部の『善意の人々』は自分が何かを損なう可能性を自覚していない」

 

もいい。