2010年

12月

13日

映画「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」

19歳から81歳まで書き続けたおそらくは世界最長の小説「非現実の王国で」の作者、ヘンリー・ダーガーのドキュメンタリー映画。「非現実の王国で」は、彼自身のためだけに書かれた究極の自伝。小説だけではなく、絵もかき、3メートル近い絵を数百枚のこした。

生前、誰の目にもとまらず、死の間際に、大家さんが部屋の清掃にはいったときに発見された。隣人らが、彼の膨大な作品の素朴な感想を本人に告げると、「もう手遅れだよ」といったという。1973年に他界。

町ですれちがっても目をそらし、あっても天候の話以外はしなかった筋金入り。狂人、キチガイ、ひきこもり……、色々な言葉が彼を語るときに、語られているが、そのどれにもあてはまらない。異端と呼ばれる人は、大体無害になってから評価される。