2011年

6月

14日

『フェミニズムの帝国』村田基著・ハヤカワ文庫

女性優位社会になって200年が過ぎた社会の物語。

路地裏から「助けて」と叫ぶ声がして駆けつけると、「うら若き男性」が三人の女にレイプされている・・・・・・。

恐ろしい冒頭である。

男は26歳までにバージンロードならぬチェリーロードを歩めなくば、「ハズレ者」として社会のつまはじきものにされ、首尾良く結婚できたとしても、エイズのような業病「男の花道」にかかるリスクがある。「男の花道」にかかると治癒の見込みはなく、「ますらお神社」に英雄として祭られる運命が待っている。

万歳で結婚生活へ送り出され、万歳であの世に送り出される裏返しの男たちの物語。男性の本質を。女性優位社会への革命という形で描いていく筆力が怖い。