『美男狩り』

長編ものの小説を古本で買うにはリスクがある。特に端本。一冊、100円だからと大菩薩峠をちまちま買ったり、失われたシリーズなんかに手を出してしまうと、何巻を買ったのか思い出せないぐらいに時間は過ぎていく。

『美男狩り』もその一冊で、たしか、下巻の端本は買いですよ、なぜならみんな上巻だけ買って売りに来るから、上巻を探すのは簡単です、と店主と雑談した記憶があったのだ。学生時代の話だから、8年前ぐらいか。

しかし、記憶は捏造されるのか、あるいは、ダ・ビンチの手記と勘違いしていたのか、帰宅して本棚と照合すると、見事に上巻が二冊に増殖してしまった。無念なり。