web『歩行』断章

『歩行』は、私が学生時代につくった同人誌です。歩くことが好きだからという単純な理由もありましたが、どこまで歩けるか、自分で見てみたいという思いがありました。この頁は、そのウェブ版であります。歩くという平凡なことの非凡さを、フランツ・カフカは、

 

「もしお前が平地を歩いていて、歩こうという十分な意欲をもちながらそれでも引き返すとしたら、それは絶望的な事態だろう。しかしお前は険しい急斜面を、いわば下からでもそれとわかるほど険しいところをよじ登っているのだから(中略)お前は絶望するには及ばない」(『夢・アフォリズム・詩』平凡社ライブラリー)

 

と書いていて、わが意を得たりと思いました。書くことと歩くこと、読むことと歩くことの精神のありようは、私にとってよく似ています。つまり、続いていくことが、です。よく不注意から交通事故にあうので、この試みがどこまで続くのか、それはまた別の話ですが。ご愛読よろしくお願い申し上げます。

 

                                           編集兼発行 千三屋  2009/06/21

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